毎週日曜日にホスピスボランティアで通ってるナーシングホーム。担当の患者さんと同じテーブルに座っていることが多いお年寄りの男性がいます。
なんかいつも厳しい顔つきで無言な事が多かったし、担当じゃないし特にしゃべった事は無かったのです。
でもある朝、そのおじいさんが食べていた美味しそうなカリカリベーコンをよだれたらして(笑)見ていた私、ついつい「おいしほー」と言ってしまったわ。
そこから会話が始まったの。
私「スクランブルエッグも美味しそうですね〜」
おじいさん「うん、美味しいよ。ご飯食べて来なかったの?」
私「いえいえ、食べてきました。トースト食べてきましたよー」
おじいさん「トーストに何付けるの?」
私「ピーナツバター」
おじいさん「えええ!ピーナツバター!?トーストに???他にはどんな朝ご飯が好き?」
私「クリスピーなベーコンかな」
って感じのたわいもない会話。
しかめっ面で気難しそうって思ってたけど、意外とおちゃめで面白いおじいさんだった。
で、今日のボランティアの帰り、出口の所でそのおじいさんの写真が飾ってあるのを見たの。
道理で今日の朝ご飯、ダイニングルームにいなかったんだよね。
亡くなったのは先週の土曜日なんですって。
でも、私、その次の日、つまり先週の日曜日、そのおじいさん、朝ご飯食べにダイニングルームに入ってきたの見たよ!
あれ?
カリカリベーコン食べに来てたのかなあ。